ユッスー・ンドゥールというアフリカ・セネガルのアーティストをご存知ですか?
もしご存知であれば相当な音楽ファンですね😀
私は元ジェネシスのピーター・ガブリエルの大ヒットアルバムSo(1986)で彼を知ったわけですが、このアルバムが契機となって&ピーター・ガブリエルのいろんな活動でワールド・ミュージックブームが起こったわけです。
ユッスー・ンドゥールはその中核になったわけですね。
さて彼の音楽の特徴は、セネガルの伝統音楽民族音楽と欧米のポップ・ミュージック、ジャズなどをミックスした独自の音楽世界にあるわけですが、それはンバラという音楽ジャンルと確立されてその後アフリカに浸透していきました。
アフリカの音楽と言っただけで、今でも土着な音楽と誤解されているのですが、ンバラのような洗練され且つアフリカの強力なパワーを併せ持った音楽をユッスー・ンドゥールは世界に発信し続けているわけです。
ま、聴かないとそれは分からないので、まずはこのビデオをご覧ください。
ピーター・ガブリエルが主催するライブのようで若いーーーーピーターがユッスーを紹介しています。
1986年ですので、今から37年ほど前の映像ですが、この頃からかなり斬新な音楽を創っていたわけですね。
ユッスーの地面かわ湧き出て天まで届くようなボーカル。当時4オクターブ以上出ると言われるほど強烈な表現力をもっていました。
ファンキーなギターリフ、タマというトーキングドラム、サックス 、独特なメロディーライン、スゴイですよね。。。
同じライブでの別曲。
荒れ狂うリズムの嵐、力強くでも繊細なボーカル、後半のソロが見事なタマ、一心不乱に踊る女性、ユッスーの踊り、なんちゅーパフォーマンスなんでしょう!!!
血が騒ぎませんか?人間が本来持っている闘争心が騒ぐぜ!
観客が相当興奮してますね😀
『ネルソン・マンデーラ』『ザ・ライオン』『セット』という素晴らしいアルバムをヴァージン傘下のリアル・ワールド・レコードから発表し、その後も良いアルバムを出していますが、1994年、ネナ・チェリーと共演したシングル「7 Seconds」は、全仏チャート(SNEP)とスイス・チャートで第1位、全英チャート、第3位を記録しました。
この曲を聴くとユッスーがコンポーザーとしてもすぐれていることが分かりますよね。
日本では「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」がホンダ・ステップワゴンのTV-CMソングに使われて、彼のお茶目な1面がでていました。
2011年頃から政治活動に注力して音楽活動を中断しましたが、今では再開しています。
彼は稼いだお金でセネガルに学校を作ったりスタジオを作ったりと社会活動にも熱心なんですよ。
セネガルでは、楽器や歌は特定の性別や年齢層の人のものだったそうです。音楽は、グリオのみが演奏することを許されていました。
グリオとは、歴史や家系などをメロディに乗せて歌う伝道師で、現在もグリオは、結婚式や葬式などの式典に参加しています。
彼の父親はグリオでしたので、要するに歌うべくして育ったのだと思います。
ワールドミュージック全盛期、彼を撮り続けた アキヤマ ミヨコさんという方に作ったMIYOKOという曲があるのですが、彼の人としての優しさがかんじられます。
彼が世界的に有名になると面白いことが起こりました。
それは、セネガル版の現地向けの演奏と世界向けのCDとが存在したのです。
同じ曲でも全然演奏が違い、セネガル向けは即興演奏が軸になっています。
私は当時フランス経由アフリカ現地からから3ヶ月かけて個人輸入したほどハマったわけですが、そのカセットの写真を公開します。
現在はわかりませんが当時セネガルでは音楽の媒体の中心ははカセットだったんですね。
是非彼の楽曲に触れてみてください。
ポイント
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