目覚めの1曲

目覚めの1曲:炎のランナー / Vangelis

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炎のランナー のテーマはお聴きになった方は多いですよね。スローモーションの走るシーンと音楽が見事にマッチしていましたよね。この曲の作曲家ヴァンゲリス・・昨年の5月にコロナで亡くなっていますが、演奏家・作曲家として私は大変尊敬しております。『ブレードランナー』『1492 コロンブス』などの映画音楽やTVドラマ作品、舞台音楽・・ジャンルを問わない活動をされていましたね。

ギリシャ生まれであることもあってか、音楽的にはギリシャおよび地中海東部地域に古くから伝わる5音階旋法にもとづくメロディを用いる事が多くあったようです。『炎のランナー』序奏の「C」➡︎「G」など完全5度の飛躍などがそうですが、ドラマチックな展開を考える時にこの5度跳躍って面白いなーって感じます。ま6度もそうなんですけど、こうした一般的なセオリーをちょっと超えたところに心を寄せるっていうのがヴァンゲリスのスタイルだったように感じます。

プログレ・ロックファンとしては、何と言っても1974年にリック・ウェイクマン(キーボード)がイエスを脱退する時に、加入を打診されたのですが、当時イギリス音楽業界組合が外国人を厳しく排除する方針であったことから、加入を断るわけですね。いやいやもしも加入していたらどうなっていたのでしょう?でその頃からイエスのリーダージョン・アンダーソン (Jon Anderson) と交遊が始まって、ジョン・アンド・ヴァンゲリス名義でアルバム作ったりしているんですよね。世界観がアンダーソンとぴったりだし、アンダーソンがイエスを脱退したのもヴァンゲリスと接することで新しい自分の世界が創れる!って感じたからなんだと私は思います。その辺の作品もとっても面白いのですが、超ーーーーーマニアックなので、いつかどこかでご紹介したいと思います。

ヴァンゲリスは楽譜の読み書きができないと言っています(本当かな??)が、作曲はいろんな楽器を自分の周囲に配置するマルチ・キーボード形式で即興的に演奏しながら多重録音したそうです。シンセも相当に凝りまくった操作をしていたように思いますが、一言で言えば、耳がイイんだと思います。素晴らしい聴感ですよね。閃くって言ってもイイのかも。。
でこの作編曲方法をヴァンゲリスは「自然発生的音楽 (Spontaneous Music)」と言ったそうな・・・文字通りです😄

なんと言いますか、セオリーに拘らないって既成観念に囚われないってことでしょうが、なんでも思いつくままに勝手気ままに作るってことではなくて、違うセオリーを自分で作ってみるってことなんでしょうね。フリー・ジャズもよく誤解されますけど、あれもデタラメに演奏しているわけではないのです。従来のジャズのセオリーでない独自のセオリーで演奏しているのです。この辺に入って行きますと音楽は沼と化し生涯抜け出ることはできません😄。

さ、今日でGWおしまいっすね。明日からまた始まりますね〜ーー
でも心配ご無用!人生なるようにしかならないんです。やきもきしたってはじまりません。
それよりいっぱい食べていっぱい動いていっぱい寝る!

そしてスカッとアタマ・ゼロ状態で朝を迎えましょう!
(私はカミさんを見てそれを理解しました😄)
絶対いい1日になると思います!



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