世界には多才な人っているわけだけど、このチャイルディッシュ・ガンビーノ (Childish Gambino) 、本来はドナルド・グローヴァー(Donald Glover)という名の俳優さんで、映画やドラマプロデューサーや脚本、コメディアンやったりと何でもこなしちゃう器用な方であります。で作曲したり歌ったりラップしたりもするわけですが、私は「This Is America」の楽曲とミュージックビデオで知ったわけですが何とBillboard 初登場1位になったわけです。このミュージックビデオですが、実に衝撃的で現代アメリカの銃乱射事件や黒人への暴行事件を彷彿とさせる内容で、今のアメリカってこうだぜ・・って問題定義しているのです。
黒人への差別って表面的には解消されたように見えるけど、このビデオが示すように黒人への差別が暴力にエスカレートし、そして銃が使われたりして、かえって状況は悪化しているように私には見えます。アフリカで人気のダンススタイル、「ショキ(Shoki)」や「グワラ・グワラ(Gwara Gwara)」を楽しく踊っている次の瞬間には死が待っているかもしれない・・・という生きる恐怖。実際にこうした恐怖に怯えているわけです。なんて悲しい人間の世界なのでしょうか?
飢え、貧困、失業、差別、暴力・・・今までこうした人世界の闇は他の国のことだと私たち日本人は思っていたのかもしれませんが、もうそうは言ってられないのです。すぐすぐそばにそうしたことが起こっているのです。このガンビーノが訴えていることは決して他人事ではありませんね。日本では30年近くも収入が増えないとか言われていますが、これは単に経済だけの問題ではなくて、こうした飢え、貧困、失業、差別、暴力に直接影響してくるんだということをもっともっと政治家は知るべきですし、そうならないように国民を守ることが使命なのではないでしょうか?
私がこんなことを言っても仕方ありませんが、ガンビーノの音楽やビデオを観て、すごくそういうことを感じたわけです。黙っていても何も変わることはありません。ガンビーノもこうした抗議を続けることで役者としての仕事がなくなったり、悪い奴に狙われる可能性もありますよね。それでも訴え続けるわけです。人間として見習うべきものがあるように私は感じるわけです。理不尽なことには声をあげましょう。でないと悪い奴に利用されるだけですよ。
通勤・通学行ってらっしゃーい!