目覚めの1曲

目覚めの1曲:Sometime Ago・La Fiesta / Return To Forever(Chick Corea)

ポイント

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チック・コリアさんにはたくさんたくさん、いい音楽聴かせていただきました!
彼はアメリカ合衆国マサチューセッツ州出身ですが、イタリア系の血を引いておりましてラテン系の音楽も得意にしていました。1968年後半からハービー・ハンコックに替わりマイルス・デイヴィスのグループに入ったのがメイン活動のスタートでしたが、何せこのころのマイルス、とんがりまくりのエレクトロ時代に入った頃で、『イン・ア・サイレント・ウェイ』、『ビッチェズ・ブリュー』などのアルバムの歴史的に名を残す大傑作に参加します。この頃からマイルスの指示でエレクトリック・ピアノ(フェンダー・ローズ)を弾くようになるのですが、彼もマイルス同様相当に尖っておりまして、このころの演奏は私も大好きです。マイルスと一緒にいて、ある意味開眼したんだと思います。もしもこのころにマイルスからフェンダー・ローズを弾くように言われていなかったら、Return To Foreverのあの成功はなかったかもしれません。そのくらいチックの多様性にあの楽器はあっていたのだと思います。


Return to Forever

チックはその後自分がリーダーのReturn To Foreverを作るのですが、これこそフュージョンという分野の幕開けで、ロック、ジャズ、クラシック、ラテン・・いろんな要素が有機的に混ざり合った音楽が生まれたのでした。この Sometime Ago / La Fiestaは中でも大傑作とされて、その後彼のキャリアには欠かせない曲になりましたし、いろんなミュージシャンが彼に憧れてこの曲を演奏したのでありました。そうそう、アル・ディ・メオラものちに加入して皆がそのテクニックに驚いたものです。その後、『フレンズ』、『スリー・クァルテッツ』などストレート・アヘッドなジャズもやりましたし、時にはクラシックやったり、ハービー・ハンコックと共演したり、まさにフルタイムで実にエネルギッシュな活動をしました。ジョン・パティトゥッチ、デイヴ・ウェックルと「チック・コリア・エレクトリック・バンド」を組んで次世代のジャズの幕開けもしたと私は思います。

演奏スタイルも実に多彩で、若い頃はフリーキーな演奏もしましたし、ラテン系の強いパッションの演奏もしましたし、アコースティックなクラシック演奏もしました。オールマイティーってことですね。
素晴らしいアルバムをたくさん出していますので、先入観を捨てていろいろと楽しいでみてください。

通勤・通学いってらっしゃーい!

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