クラシック、初出でありますね😄
いろんな事情がありまして、7〜8年一時期クラシックしか聴かない時期がありまして、実はクラシックも大好きなんであります。音楽はもちろんなのですが、作曲者や指揮者の人間模様や、作曲者同士の軋轢や信頼等々、人間として音楽にどうかかわったのかを知ることが結構面白かったです。
ブルックナーもとっても個性的な方で、恋愛には純朴で若くて綺麗な娘を見かけるたびに夢中になったそうです。先生をやっている時期に女子生徒を「かわい子ちゃん」と呼んだことで教授態度が問題とされたそうで、今でもそういうことあるよねーーって思ったりします。で晩年に至るまで多くの女性にプロポーズしたそうですが、そのすべてが破局に終わったため生涯独身を余儀なくされたそうです。大酒飲みとしても知られていて、毎晩ビールを10杯は飲んだそうです😄すげー。
このブルックナー、私はシンフォニーの8番が好きです。なぜなら憧れの宇宙に連れて行ってくれるからなのです。とにかく壮大で美しく、とても「かわい子ちゃん」なんていう人とは思えないのです。こういう曲はこれから夏を迎える時、天体観察しながら聴いたらそのまま天国に行ってしまうのではないかと思っているんです。一時期自分が死んだらこの8番を流してほしい・・・なんて真剣に思ったほどです。とにかく美しく壮大です!!
でクラシックの場合、誰が指揮してってことが重要になってくるのですが、凡人ではないブルックナーにはやはり凡人でないセルジュ・チェリビダッケ・・・というのが私の好みです。他にもいい演奏は山ほどありますが、チェリビダッケみたいに極限までバイオリンの音を長く伸ばした人は皆無だと思います。晩年には普通80分くらいの演奏を105分かけたのですが、さぞかし演奏者は辛かったと思います。CDとか壊れたかと思うくらいに1音が伸びたりするんです。演奏の長さはホールの広さや響きに影響を受けるっていうのが彼の持論であった訳ですね。
セルジュ・チェリビダッケの人となりはこれも面白いのでありますが、晩年には仏教にも改宗したり、ベングラーとの軋轢もありましたっけ。でカラヤンがベングラーの後にベルリン・フィルの首席に就任していますが、本来はこのチェリビダッケになっていた可能性もあったわけですね。しかしベルリンフィルがもしもこのチェリビダッケが首席になっていたらどんなことになっていたでしょう???クラシック音楽時代そのものが変わっていたかもしれません。ポピュラリティを考えると、カラヤンで大正解ってとこですね。クラシック界、この辺が実に面白いと思うのです。会社の社長が変わると風土が変わるような組織的な変化もありありで、そこを知るといろんなところに興味が広がりますね。
今日は日曜日、夜ベランダからブルックナー聴きながら天体を眺めてください。宇宙に行けます!タダで!!