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言わずと知れたクラッシック界の巨匠・鬼才・変わった男、グールドの演奏です。
この曲はバッハが音楽を手ほどきしたヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルクが不眠症に悩むヘルマン・カール・フォン・カイザーリンク伯爵のためにこの曲を演奏したという逸話から「ゴルトベルク変奏曲」の俗称で知られています。
さてグールドは、ピアノを聴きながら口ずさむ鼻歌、父親手作りの極端に低い骨組みだけのピアノ椅子、極端な寒がり、コートにベレー帽、マフラーと手袋を着用しての録音、ビスケットとミネラルウォーターの食事・・・とにかくやることなすこと変わり者だったわけですが、人気絶頂期にライブ活動をやめてしまい録音1本に以降の活動を集約したことが何といっても興味深いところです。観客がライブで集中して演奏を聴いていないと感じ、であれば録音したものを集中して聴いてほしいと願ったそうです。
何度もテイクを録音し、切り貼りしたりしたりして作品に仕上げる様は、当時のクラシック界においては異質なものでありましたが、現代の録音方法からすれば相当時代を先取りした活動だったのかもしれませんね。
当時のレコーダー機材の写真とかを見ると、DTMっぽいところもあって、もし彼がDTMがある時代に活動したらどんなことになったんだろう?って想像してしまいます。
いろんな楽器の演奏とオーバーダブしたり、もしかするとMoogなどのシンセも使ったかもしれませんね。
このThe Goldberg Variationsは彼がデビューした時のものと、晩年に演奏したものと2種類がありますが、それぞれの演奏を比較すると、彼のアーティストとしての表現力が特出したものであることが分かると思います。
私はモーツァルト:ピアノ・ソナタ集とかブラームス:ピアノ協奏曲第1番とか好きな演奏も多々ありまして、自由奔放な彼の演奏や解釈に聞くたびに感心しています。
人としても演奏者としてもとっても個性的なので、彼の演奏にハマるととことんハマることになります。
私もほとんど彼の作品は持っています。音の宝物ですね。
今日はWBCありますね!楽しみです!