ピーター・ガブリエル・・・ご存知の方はジェネシスの初代ボーカリストとしてプログレのロックシーンを大きく揺るがした人ってことでご存知でしょう。ジェネシスに関してはまた今度ですけど、この方、ミュージシャンではあるんですけど、どちらかというと芸術家で政治運動家、人権運動家という位置付けが強いかもしれませんね。ジェネシスではライブに劇場的効果を導入し、奇抜なファッション(衣装やメイク)でのパフォーマンスで一躍有名となったわけですが、家庭的な理由で急に脱退し、ソロ活動を開始してからはワールドミュージックの普及に精力を尽くし、自らの音楽にも大胆に取り入れていました。以前紹介したユッスーも彼が見出したわけです。
で、この「スレッジハンマー」は大ヒットした彼のアルバムSOからなんですけど、プロモーション・ビデオが特に有名です。当時こうしたPVってまだあまりなかったわけです。ソロになってからピーター・ガブリエル1からIV、そしてこのSoを出しますが、いずれも大傑作でありますので、気になる方は是非お聞きくださいませ。しかしこのSo以降4枚ほど出していくのですが、内容がだんだん濃くなっていきまして、楽曲より詩に比重が高まってメッセージ色が強くなっていきますので、英語が強くないとちょっときついかもしれません。私もそうだけど😄
まあ彼には世界のいろんな音楽を教わったし、音楽への見識も認識も相当に改められました。世界にはこんな素晴らしい音楽があるのか!とか、それが世界に紹介されていないもどかしさを感じたものです。ユッスーも彼が紹介していなければ世界的に広まらなかったわけですし、他にもいっぱいあるんです。でもですねこうしたワールド・ミュージックのブームが去ると音楽業界は忘れ去ってしまうわけですね。そこが実に悲しいわけです。いいものは永久保存でっせ!って言いたいのです。
今日はその1つパキスタンのカッワーリーと呼ばれる音楽をご紹介します。
ヌスラット・ファテ・アリ・ハーンというパキスタンのミュージシャンですけど、イスラム教神秘主義スーフィズムにおける儀礼音楽カッワーリーのシンガーなんです。まあ・・聞いてみてくださいませ。。ガブリエルが主催したWOMAD の日本公演1992です。
音楽は国によっては祈りである場合があるのですよね・・すごく神聖なものなんですね。彼を聴いてつくづくそう感じたわけです。
通勤・通学行ってらっしゃ〜い!