目覚めの1曲

目覚めの1曲:イパネマの娘 / Getz/Gilberto

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先日、Astrud Gilberto(アストラッド・ジルベルト)さんが亡くなりましたよね・・残念でした。
時代が流れたな・・って実感します。この方、ブラジル出身の歌手&コンポーザーでありますが、1959年にボサノバの巨人ジョアン・ジルベルトと結婚したのが運命の始まり。1963年にはアメリカ合衆国に移住して同年にはこのアルバム『ゲッツ/ジルベルト』に参加したわけですね。ジョアン・ジルベルト、スタン・ゲッツ、アントニオ・カルロス・ジョビンというボサノバの代名詞的なメンバーが集まってすごいアルバムを作ったわけです。もともとはプロの歌手ではなかったのですが、当時のプロデューサーがジルベルトの才能に気がつきこの曲を歌わせたわけです。この「イパネマの娘」の大成功後、ソロ・デビューを果たすわけですが、当時ブラジルのボサノヴァとアメリカのジャズとのミックスってことでそれはそれは注目されたわけです。日本でもナベサダさんの演奏がきっかけでボサノバが注目されて、この曲も日本ではすごく流行ったわけです。

そもそもボサノバってなんだ?ってことですが、Novaとはポルトガル語で「新しい・独自の」って意味で、「Bossa」(ボサ / ボッサ)とは「傾向・魅力・乗り」などを意味します。なので「Bossa Nova」とは「新しい感覚」ってな意味で、もっともっと噛み砕けばナウい😄音楽って意味なんです。ナウいって死語やん・・って言われそうやーーー。でこのボサノバですが、もともとは白人の中産階級ミュージシャンの集まりで研究して作った音楽でして、ジョアン・ジルベルトやアントニオ・カルロス・ジョビンはその中核だったわけですね。ブラジルの古典的なサンバの華やかなリズムに、それと相対するようなソフトな歌声を入れ新しさを演出したわけです。黒人らによる土着的な民族音楽と白人らの粋な西洋音楽がミックスされ、楽器もネイティブなクラシックギターと、ジャズに根ざすピアノやサックスなどがミックスされ、その二面性が大きな特色であるわけです。この「イパネマの娘」はまさにこのボサノバの特徴をバッチリと出しているわけですね。まあ当時のPVだと思いますが下の映像をご覧くださいませ。ジルベルトの囁くような歌声とテナーサックスの巨人、スタン・ゲッツの粋なソロ・・・これなんです。。しかしゲッツのスケベーーーな笑顔はなんなんでしょう😄目の追い方がめっちゃスケベですよね。しかしビデオをよく見てください。夏をイメージするこの曲ですが、窓の外は雪です!冬です!・・なんか突っ込みたくなりますよねーーどんなシーンなんでしょうね。

しかしこのボサノバのように、真逆な要素を混ぜ合わせるっていう音楽的な手法は今でもいっぱいありますよね。大ヒットを狙う1つの手法なのかもしれませんね。そうそう、このボサノバ・・静かなイメージですが、演奏はかなり難儀なんですよ。。ギターもシンコペーションが難しいですし、サックスもアクセントのつけ方が難しいです。このビデオにあるゲッツの演奏はサブトーンと言われるサックスの奏法の1つですが、この息だだ漏れの奏法は結構体力と気力を必要とするのです・・・まあみんなこのゲッツの演奏を手本に練習するわけですね。この演奏のゲッツのソロのところですが、ジルベルトの歌が始まるところにカウンターで音が少しかぶるわけですが、いやーーうまいですね・・めっちゃカッコよく、そしてスケベです😄・・だからこの楽器、じいさんが好むわけです(ウソ!)

さあ月曜日です。
気張らずにいきましょう・・・このボサノバのように・・波のように・・・

通勤・通学行ってらっしゃーーーい!

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