DTM超初心者講座 Let's DTM

Let’s DTM【DTM初心者講座④】バッキングを作ろう!その1

DTMの準備はできましたでしょうか? 重要なことですので焦らず慎重に準備いましょう!

さて簡単に言うと曲はバッキング(伴奏)とメロディーで出来ていますよね。
カラオケの仕組みは正にコレですね。
DTMでもこの2つを作れば曲になるわけです。

バッキング(伴奏)とメロディー、どちらを先に作るの?どちらかが先でも作れます。
風呂場で浮かんだ鼻歌をメロディーに加工して伴奏を付けることは、やれば出来ます。
しかし、鼻歌をメロディーに置き換えるには歌の音程がほぼほぼ正確でなくては作業が大変ですし、その伴奏を作るのも手間がかかります。メロディー先行(詞先行)の方法ですね。

一方、ギターで伴奏をポロポロやりながら、メロディー(詞)を鼻歌で入れる方法がありますよね。伴奏先行ですよね。どちらもでも作曲はできますが、この講座では作業がやり易い伴奏先行の方法で進めます。
メロディー先行(詞先行)の方法も面白いので、それは後ほど。。。

さてギターで伴奏をポロポロって言いましたけど、そもそもこの講座では楽器はまだ出来ないっていう前提ですので、伴奏をポロポロってわけにはいきません。このポロポロですけど、左手(または右手)でコードを押さえる必要がありますけど、これも自分が知っている&出来るコード(和音=ハーモニー)に限られるわけです。すると出来る曲はいつも同じ感じの曲で、バリエーションが生まれません。

時系列でこのコードが進むことをコード進行と言いますが、このコード進行のカタマリをいかに引出しとして多く持っているか?が作曲のバリエーションにつながるわけですね。自分のストックの中からコードとメロディを探しているのですから、引き出しの数は多い方がいいわけです。

でもコード理論を知ることから始めますと、まずまず途中でやになってしまいます。
もちろん知ってるに越したことはないのですが、まずはDTMで曲を作って自信をつけてからにしましょう。
いやむしろその方がコードを勉強するには早道なのかもしれません。
何故ならコードの構成とその音を実際にDTMを通じて知ることができるからです。
Dmってこんな音で出来てるんだ・・・こういうコード進行ってどっかで聴いた!とか、目と耳で同時に学習できるからです。

DmとかAmとかCとか、コード1つ1つの構成はDAWですぐに知ることができます。
しかしそのコードをどのように進行させたら、どんな感じになるのか?ということは知ることができません。
コード進行は曲のイメージを作ります。
明るい曲、暗い曲、ブルージーな感じ、明るい感じ・・曲にはいろんなイメージがありますけど、そのイメージにあったコード進行がわかれば、自分が意図した曲に大きく近づくことができます。
そしてそのそれぞれ個性的なコード進行は、ポピュラー音楽やジャズの歴史の中で先輩たちが苦労して沢山作っているのです。それを紐解いて、パズルのように組み合わせ自分が意図する曲に近づくわけです。

ではそのコード進行のバリエーションをどうやって知ってら良いのでしょうか?
いろんな方法がありますが、ここでは1冊の書籍をオススメします。
私はこのコード進行を学ぶために沢山書籍を買いましたけど、一番実用的で勉強になる書籍はこれでした。

スグに使えるコード進行レシピ DAWユーザー必携のそのまま使えるパターン集 (CD-ROM付)

この書籍はLOS ANGELS TasteとかNew York tasteとか9つの曲のテーストをカテゴリーに分け、それぞれのテーストをさらに細かく分類して紹介しています。それぞれのコード進行はMIDIファイルになっていて、DAWで読み込めばすぐにそのコード進行が目と耳でわかるようになっています。
気に入ったパターンをひたすらループ再生しながらメロディを考えるのもよし。曲の構成に合わせて意図的にパターンを組み合わせるのもよし。意外性を求めて無作為にピックアップして並べて貼るのもまたよしってところですが、コードそのものをあまりまだ知らなくても、この進行のファイルをDAWにドロップしてあげれば曲のイメージを作ることができるのです。

そうそう、このファイルはMIDIファイルになっていますが、メロディー、ベース、ドラムの3つのMIDIが入っていますので、それぞれに音源を当てればすぐに曲のバッキングが作れます。

この本のコード進行は全てCのキーで作られていますので、自分が好きな進行を並べるだけでもそれなりに曲の土台を作ることができます。もちろんその進行を切り貼りしてオリジナルな進行を作れるわけです。
理論を学ぶ前にまず自分の耳を鍛える!
DTMの醍醐味はこれができることではないでしょうか?

そしてこの書籍をオススメするもう1つの理由は、コードに関する知識・理論を簡潔にまとめたコンテンツが冒頭に記載されていることなんです。作曲に必要なコードに関する知識は全てここにあると思います。
とてもよく整理されているのです。プロが私たちに教える内容もコレなのです。
長くプロに教わってきた私が自信を持って言えることです。
もちろんこれを学んでから作るということではなく、これってどういうことなんだろう?と感じる時に、ここで調べるという使い方が宜しいかと思います。

逆に言えば、ここでのコードの説明を理解できるようにやってみる、調べてみる。これが重要です。
もちろん曲を作りながらでいいわけですね。

この講座では先ほどの書籍を元にやってみます。もちろん他の書籍でもOKですが、コード進行がMIDIファイルでドロップできることが必要になります。

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