目覚めの1曲

目覚めの1曲:Maiden Voyage / Herbie Hancock


処女航海(SHM-CD)

Bon voyage ! / ボン・ヴォヤージュ!

フランス語で旅立つ者に対して言う「よい旅を!」という意味の挨拶がありますね。
Bon にはGoodという意味があって、このサイトのBONBONも菓子のBONBONを意味しますけど、もともとはイイねイイね!っていうクレイジーケンバンド的なノリと、めっちゃうまいじゃん!という喜びを表現しています。まそれはどうでもイイのですが、曲Maiden Voyageはのハービー・ハンコックが1965年に発表した楽曲でハンコックの代表作ですね。

ハンコックはマイルス・デイヴィスのアルバム『E.S.P.』(1965年1月録音)のセッションに参加した時、収録曲「81」でsus4コードを多用しその経験からこの曲のバッキングのコードを全編ともsus4にしたそうです。
Sus4は「メジャー/マイナー」というコードの特性が曖昧になり不思議な響きが生まれますが、この曲でも伝統的なジャズのトニックコードの働きやドミナントモーションがないSus4で仕切られた曲で、マイルス根元のモード・ジャズと言える曲だと思います。ハンコックがマイルス門下生である所以はここにあるんじゃないでしょうか?

メロディックなメンバーの自由なアドリブを聞いても、広い海原を即座にイメージできますよね。
目を閉じると即刻太平洋になが出せれます😄
タイトルと演奏がここまで一致した曲ってこれがベストのように私は思います。

1976年6月29日のニューヨーク公演のライヴ録音は、アルバム『ニューポートの追想』に収録されましたが、ハービー・ハンコック(p) フレディ・ハバード(tp) ジョージ・コールマン(ts) ウェイン・ショーター(ts) (ss) ロン・カーター(b) トニー・ウィリアムス(ds)・・・・凄いメンツでのジャズ。ぶっ飛びの素晴らしい演奏ですので是非お聴きください!

もう直ぐ4月。新入生あり、退職あり、異動ありのサラリーマン世界。
私も今日が1つの区切りです。
この曲に肖って未来ある新しい旅出としましょう!

通勤・通学いってらっしゃい!

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