音楽はジェットコースターだ!
と書いたわけですが、何故ジェットコースターなんでしょうか?
ジェットコースターは遊園地ごとに仕掛けが違いますし、その長さも高低の違いも様々です。でも共通していることがありますよね。
- さあはじまりますよ。というスタートの部分(シーン)がある。
- いよいよ行きますよ!という前触れの部分(シーン)がある。
- きゃーーというクライマックス(シーン)がある。
組み合わせは色々ですし、それぞれのシーンの長さも強弱も様々ですが、こうした2、3のシーンがスムースに繋がっています。そこがジェットコースターと同じというところです。音楽(ここではポップスや一般的なポピュラー音楽を指します)もこうしたシーンの組み合わせによって出来ているわけです。2、3のシーンと言いましたが、音楽を演奏する側の楽譜とかで言いますと、Aメロ、Bメロの組み合わせ、Aメロ、Bメロ、サビ(Cメロ)の組み合わせ、大まかに言いますとこの2種類がポピュラー音楽の構成と言えると思います。例えば、A➡︎A➡︎B➡︎Aとか、A➡︎B➡︎A➡︎Cとかの組み合わせで1番が出来て、2番はその繰り返しといったようなものです。
1つのシーンを例えば8小節として、それを3シーン分用意するとどうなるでしょう?A➡︎A➡︎B➡︎Aとすると合計で32小節できるわけですね。これを1番とすると2番まで作ると64小節ができるわけです。ちょっとした1曲になりますよね。
逆に言えば、こうしたシーンのパーツを2、3作ることが曲作りの基礎になるわけです。音楽としてどのように聴こえるのかを勉強するには、「童謡」を聴くことが一番ではないでしょうか?童謡は1分足らずの短い時間でこのシーン展開を見事に表現しています。ちなみに皆さん良くご存知の「赤いくつ」を聴いてみましょう。
この女の子の事情は事情として、歌を聴いてみると明らかに2つのパートでできていますよね。赤いくつはいてた女の子・・・というシーンと、異人さんに連れられて行っちゃったというシーン。要するにA➡︎B➡︎A➡︎Bとなっていますよね。
では続いて「犬のおまわりさん」を聴いてみましょう。
迷子の子猫を見つけるシーン、名前も家もわからない困ったちゃんの猫で、泣きまくるシーン、おまわりさんの犬も困り果て一緒に泣いているシーンの3シーン構成ですよね。よく替え歌とかありますけど、このシーン構成があるからこそ、替えを作ることができるのですね。こうした点で童謡は実に良くこの構成ができています。音楽の仕組みを知る上でとても良い勉強になると思います。メドレーを貼りますので、たまには童心に帰って音楽の構成を感じてください。
桃太郎はAメロの繰り返しだけでできていますね!さあ、A B Cなのか A Bなのか、Aの繰り返しか、どちらでもないのか等々、感じてみてください。ただA Bとかの纏まりの感じ方は聴く人によって異なる場合があります。それはそれで良いと思います。あくまで作曲する人がどういう構成で作ったが重要です。
では次回はDTMの準備をしたいと思います。