さあではDTMで実際に曲を作っていきましょう!
この講座ではDAWはStudio one(Prime)、スグに使えるコード進行レシピ DAWユーザー必携のそのまま使えるパターン集 (CD-ROM付) を使ってやってみましょう。
もちろん他のDAWや書籍でもOKですが、その場合はこちらの説明をご自身で置き換えてやってみてください。
まずはコード進行のMIDIファイルをDAWに読み込んで、どういうことになるのか試してみましょう。
書籍のCD-ROMから任意のMIDIファイルを 1つ読み込んでみましょう。MIDIファイルはドラッグ&ドロップで読み込めますが、DAWのメニューからファイルを読み込む方法でやると、下記画面のようにサウンドを一緒に読み込むか?と聞かれますので、ここはハイとして読み込みます。
するとStudio one(Prime)が自動的にサウンドを割り当ててくれます。
とりあえずコード進行を音で確認できるわけです。この書籍のMIDIファイルは、①ピアノ(コード)②ベース③ドラムで構成されていますので、DAW上では3行になります。またこのMIDIファイルは1小節目はプログラムチェンジ用のものですのがまずは不要ですのでカットしておきます。そして2つの任意のMIDIファイルを5小節目に今度はドラッグ&ドロップします(1小節目はカットします)。
これで8小節出来ましたのでループさせて何度も聞いてみましょう!どうですか?この時点で何となく曲っぽくなりませんか?
いろんなファイルを読み込んで何度か試してみましょう。もちろんそれぞれのパートにお手元のプラグインから楽器を割り当てることもできますので、好きな楽器があればチェレンジしてみましょう。
このようにコード進行のブロックを横に繋げていくことでバッキングを作成していくわけです。
ではこの作業に慣れてきたら、実際の曲を参考に見ていきましょう!
ここでは私の自作曲「あの雲にのせて」を題材にしてみましょう。この曲がイイよ!ではなく、あくまで題材であります😄
この曲の場合、1〜16小節までがイントロで(非表示)、17小節目から曲が始まり32小節目が出だしとなります(赤丸の範囲)。
1行目がコード進行にあたる部分で、2行目がベースの進行です。
この曲の場合、ドラムパートは1行目のコード進行に含まれています。
この曲は書籍のコード進行を参考にコードの内容をアレンジしたりしてますが、コード進行自体は4つのブロックで構成されています
(赤三角のマーク)。コード名を書き出すと下記のようになります(曲の1番)。
ブロック1:Am7 Em7 Dm7 Em7 Am7 Em7 Dm7 Em7
ブロック2:Am7 Em7 Dm7 Em7 Am7 Em7 Dm7 Em7
ブロック3:F D6s4 Em Am F G Em
ブロック4:F D6s4 Em Am F G Am
では取り敢えずDAWの①ピアノ(コード)+リズム②ベースに楽器を限定して聞いてみてください。
それぞれの楽器にはプラグインを当てていますが、それぞれの説明については割愛します。
Studio oneのProバージョンですと、コードトラックを追加して、各MIDIファイルをそこにドラッグすると、コードを表示してくれます。もともとコード進行はCのキーで設定されていますので、全体としての流れができていますよね。
出だしは16小節ですが、ブロック1とブロック2は同じコード進行ですよね。そしてブロック3と4もほぼ同じですが、ブロック4の最後の小節だけが違います。ブロック3の最後の小節はEmですが、ブロック4の最後の小節はAmになっています。これは出だしが終わりました・・・という合図になっていて、続いてAmで始まるので、そこへの繋ぎの意味を含んでいます。
各コードの意味は、是非書籍冒頭にある説明をよく読んでみましょう。ここにはコードに関する知識がまとまっていますし、ここの内容を1つ1つ丁寧に理解すれば、作曲する上での最低限の知識は吸収できると思います。
皆さんも是非いろんなコード進行を並べて、自分なりの曲をイメージを作ってみましょう。
テンポが早く明るい曲、しっとりとゆっくりとした曲、いろんなイメージで作れるとおもいます。
そして大事なことは、曲はこうしたコード進行のブロックがいくつか組み合わされてできているということです。
最初から最後まで違うコード進行のカタマリではなく、3つ4つのコードのブロックが規則的に出てきます。皆さんがいつも聴いている音楽からも感じますよね。さあーーーーここでサビ!って何となくわかりますよね。それはこのコード進行があるからです。
ここで講座の最初で説明したことを思い出しましょう。
この曲では音楽がスタートして少しだけ変化して、パーっと盛り上がって、そして終わる流れですよね。
ジェットコースターがスタートして、徐々に登りつめて頂点に来て、そして元に戻る。そんな感じです。
このコード進行にメロディーを乗せたものがこういう感じです。
ではこのメロディー、どうやって作るのでしょうか?
次回に続きます。