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佐藤 勝(さとう まさる)さんは北海道出身の日本の作曲家。
通常の作曲家が映画音楽を作るのでなく、もともと映画に惚れ込み、映画音楽を目指して作曲家になった方であります。作曲家の早坂文雄さんの門下に入って勉強したわけですが、作曲家・伊福部昭の作品にも大きな影響を受けました。伊福部昭さんといえばゴジラですが、確か何かの作品に関わったと思います。
他にも石原裕次郎主演作品とか岡本喜八監督の作品はほとんど関わっています。そうそう、昭和世代には忘れられない「若者たち」が大ヒットしましたよね。
さてこの「赤ひげ」1965年(昭和40年)の作品で、出演は三船敏郎、加山雄三 原作は山本周五郎の『赤ひげ診療譚』であるわけですが、黒澤監督はこの作品を佐藤さんに依頼する際に、ベートーベンのようなシンフォニー、しかもフルト・ヴェングラーのような・・ってなことを言ったそうな。。なんて酷なことを。。。佐藤さんは黒澤映画の音楽を担当するのはここまでで、影武者 のときには監督が「グリーグのペールギュントそっくりに作ってくれ」って言われ、そりゃー無理でしょってことで断ったそうです。
私は黒澤映画にぞっこんだったので、それこそ脚本とか台本とか美術とか音楽とか、何でもかんでも接したわけですが、この映画における音楽への執着は相当なもので、映画と音楽は一体なものとして捉えていたようです。だからこそこうした無理も行ったわけですね。監督の映画における効果音響、BGMも独特で、初期の作品ではコントラプンクトと言われる対位法を使って、真逆な音楽を使ったことが印象的でした。これから犯人が殺人を企てるという電話ボックスで電話しているシーンで、陽気な音楽をBGMを使い、この犯行をより際立てるってことがありました。すごいテクニックですよね。マルチ・アングルっていうのも監督の発想ですよね。要するに自分が表現したいことは徹底的に追い込んでいったわけですね。参加した人も😄
私は監督の映画は、絵画のような想像・創造の美しさと、写真のような現実の描写が何万枚も重なってできているんだなーって思っていました。黒澤作品に参加した人はとてつもない苦労をされたと思いますが、それに相当する芸術のパワーをいただいたのではないでしょうか?
いつかね落ち着いてゆっくりとDVDとか観たいですねーー。終活かな?😄
そうそう、『日本沈没』とか『幸福の黄色いハンカチ』・・これも佐藤さん。
映画に尽くし切った作曲家人生だったわけですね。
通勤・通学いってらっしゃーーーい!