目覚めの1曲

目覚めの1曲:Lullaby Of Birdland / Sarah Vaughan


ポイント

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女性のスキャットというと、皆さんは何を連想されますか?
え?”夜明けのスキャット”由紀さおり・・・!・・・そ、そうですか・・・。
もしかして同年代😆?
確かに”夜明けのスキャット”もショッキングな名曲でありましたよね。ほとんど歌詞なしという驚き。
まそれはさて置き、先日のベンソン先生が男性のスキャット天才であれば、女性は何と言っても私はサラ・ボーン姉さんを大推薦いたします。今日ご紹介する曲はジャズの大スタンダードでありますが、この曲が入ったアルバムは、天才トランペッターであるクリフォード・ブラウン兄さんが参加しているんですね。実はそこがミソでありまして、この曲の中間での間奏でピアノやドラムやサックスのアドリブがあるのですが、各楽器に応答するように本当はそのクリフォード兄さんがトランペット・ソロを聴かせる場面なんだろうな・・というところで、なんとサラ・ボーン姉さんがトランペットのようなスキャットのアドリブを聴かせるんです!!掛け合いで!
声がトランペットみたいだ・・という模倣は結構ありますけどね・・これは成りきりのアドリブです。

アル・ジャロウとかボビー・マクファーリンとか、どちらかというと打楽器系のスキャットで聴かせるわけですが、姉さんの場合、管楽器のアドリブをスキャットでやってしまうわけです。何がすごいって、管楽器のアドリブをするって、その曲のコード進行やスケールなどを理解して、それにあった音階で演奏するわけですね。ということは姉さんはそれを理解しつつ、それを人間の声に瞬時に置き換えることをやっているわけですよね・・・すごくないですか??

もちろん、アドリブのセンスも必要になるわけです。トランペットという楽器の特性も知っていないとできる技ではありません。まーそういうことを総合して考えますと、実に鳥肌もののスキャット・アドリブっていうわけですね。
こんな驚きのスキャット・アドリブって、私は他に聴いたことがありません。実に高度な音楽的なことをそれこそ文字通りサラ・・ってやっちゃうわけですね。めっちゃカッコイイです、姉さん!!

包み込むような甘い歌声、スイング感、感性・・すべてがズバ抜けた姉さんであります。

通勤・通学いってらっしゃーーい!

-目覚めの1曲