目覚めの1曲

目覚めの1曲:This Masquerade / George Benson

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ベンソンさん、もともとはブルース・ギタリストから始まったわけですが、1968年には、マイルス・デイヴィスのエレクトリック・アルバム『マイルス・イン・ザ・スカイ』のレコーディングに参加したほどのギターの実力者だったわけです。マイルスのもとを去った後、当時人気が出てきたフュージョン路線に身を投じるわけですが、しばらくするとある大きな出会いがあるわけです。自分の魅力や才能を引き出してもらう・・・そんな強烈な出来事があったのです。


そう、『ブリージン』・・・というアルバムをトミー・リピューマがプロデューサーすることになったのです。もともとトミー・リピューマはマイルスお気に入りのプロデューサーで、あのYMOを世界に紹介したり、ダイアナ・クラールを世界的なスターにしたのも彼なのですね。要するにアーティストの才能や魅力を引き出すのに大変長けた方なのです。そのトミー・リピューマはベンソンさんにこの曲「マスカレード (This Masquerade)」で初めて歌わせたわけです。しかもただ歌わせるのではなくて、ボーカルとスキャットをシンクロさせたわけです!

ベンソンさんはフュージョン時代、「CTI」というレーベルにいたわけですが、 In Concert-Carnegie Hall というアルバムで、“サマー・タイム”や“テイク・ファイヴ”など人気曲を歌ったわけです。きっとトミー・リピューマはベンソンさんの歌の実力をこれで知っていたのでしょうね。

さて「マスカレード (This Masquerade)」ですが、イントロでガツーン!ってくるわけです。
ギターのアドリブと同じ旋律でボーカルとスキャットがシンクロするんですね。めっちゃカッコイイわけです!
この曲はレオン・ラッセルの原曲でカーペンターズもカバーしていますけど、このアレンジは凄すぎます。
ギターが上手い、歌が上手いって、世間には多くいるわけですけど、それをシンクロさせてしまうっていうテクニックはきっとトミー・リピューマの提案だったのでしょう。その手があったか!ってところですね。

ソウルフルな歌声とバカウマのギター。神様はこの人には二物を当てたように見えますが、よく考えると歌とギターが相互補完して1つの大きな才能に至っているように感じます。
合わせ技1本!!自分の得意技を2つ組み合わせる。・・・われわれも見習うべき処世術かもしれませんね。

通勤・通学いってらっしゃーーい!

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