少し前の話ですが、東京上野公園にある美術館に岡本太郎展を観に行ってきました。
彼の絵画、造形がこれだけの規模で展示されるって珍しいかと思います。
どれも岡本太郎の熱気いっぱいの作品ばかりで、圧倒的なパワーが迫ってきます。
自分は絵画も大好きですが、彼の造形にとても惹かれます。
代表作といえば大阪万博の「太陽の塔」ですよね😀
TVの特集で知りましたが、建物を突き抜けるようなデザインは、当時の建築家が相当に反対したようで、
建物が不安定になるのでデザインを変更したらどうか?みたいな意見が多かったようです。
もちろん岡本太郎はそうした意見を押し切るわけですね。
ところで「太陽の塔」には3つの顔があることをご存知ですか?
bodyの赤い顔が現在を現し、上の金色が未来を現し、そして..............
背中の黒い顔が過去を現すそうです。
意外と背中の顔は知られていないんjないですかね。正面の画像ばかり見かけますものね。
そうそう、最近では「タローマン」というキャラ名がついてギャグ活劇が一部のマニアに人気ですよね!
そのモデルになったいるのがこの作品です。おれ太陽っす!ってな声が聞こえそうです。
で話は変わるのですが、この展覧会のある箇所で足がとまりました。
それは岡本太郎が魅了されたという縄文時代の土器や土偶の写真が展示されていたところです。
岡本太郎が造形で言いたいことはこれなんだ!って勝手に思ったのでした。
このクリエイティビティって凄すぎませんか?これが縄文時代に作られたわけですね。
宇宙人が参加したって方もいらっしゃいますが、まあそう捉えてもおかしくない造形ばかりですよね。
人間を表現しているような造形でも全く人間ぽくないし、ハート型の顔もある。
簡単に言ってしまうと常規を逸している造形ですよね。
この自由な発想というか、力強い想像力&創造力に岡本太郎は魅せられ、ここに芸術の原点を感じ取ったのではないでしょうか?
彼は、芸術はうまくあってはならない、きれいであってはならない、心地よくあってはならない と語ります。
うまく、きれいに、心地よくって作者が考え出した瞬間に、その作品は芸術ではなくて製品になるんだって考えたのではないでしょうか?
芸術家が自分の身体から湧き出る創造のマグマを何の装飾もなく吐き出す。
芸術は爆発だ!と岡本太郎が言った理由が何となく理解できたのです。
音楽にもそういうところが一部ありますよね。
現代音楽、即興演奏、ジャズのアドリブ...........
音楽も、もっと爆発せにゃ!