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Marvin Gayeの父親は厳格な説教師であったそうで、幼い頃からマービンは精神的に強いダメージを受けて育ったそうです。逆にそのことで音楽に没頭集中することになり、シンガーでありいろんな楽器の技術を身につけたわけです。
さてこのWhat’s Going On、アルバムのタイトル曲であるわけですが、当時のソウル・ミュージックには無い美しいストリングス・アレンジや囁くような歌声等々、実に画期的なソウル・ミュージックだったわけですが、音楽以上に人々に衝撃を与えたのは、このアルバムがベトナム戦争や公害や貧困といった社会問題を取り上げた歌詞、それに対する人々の苦悩を切実にマーヴィンが歌唱で表現したことでした。従来のソウル・ミュージックの基本はヒット・シングル曲であったわけですが、このWhat’s Going Onでは一つのテーマ、いろんな社会問題を題材にした所謂コンセプト・アルバムだったわけです。また内容が社会批判だったので、レーベルはプロデュースせずマーヴィン自身がセルフ・プロデュースで製作することになったのです。自分の考えで思想で意見でセルフ・プロデュースしたこのアルバムこそ、同世代に活躍した黒人ミュージシャンに大きな影響を与えたわけです。スティーヴィー・ワンダー、カーティス・メイフィールド(特に彼はその傾向が強い)、ダニー・・などのアーティストが、より自分の思想と力で画期的な作品を生み出していったわけです。
そう考えると、マーヴィンのこのアルバムの後世への影響力というのは音楽界にも大変大きな意味を持っていたわけですね。What’s Going Onではベトナム戦争のことを皮肉ったわけですが、全体を包むソフトな歌唱とサビ部分でのシャウトのコントラストが実に刺激的ですね。これぞマーヴィンの真髄。もともとデビュー当時のマーヴィンの歌唱ってシャウトだったんですが、このソフトな歌唱を身につけたことで、よりインパクトある歌唱ができたわけですね。スゴイ。
その後彼は自分の離婚を題材にしたアルバムを出したり、リズムを前面に出したアルバムを出したりしました。
そして1984年、自宅で両親の喧嘩を仲裁したマーヴィンは父親と口論となり、父親の発砲で亡くなったわけです。
その父親が発砲した銃は、マーヴィンが父親にプレゼントした銃だったそうです・・・
さあ今日は日曜日です。サク山チョコ次郎でも食べて楽しくすごしましょう!