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Elvin Jones、ジャズ界の偉大なドラマー。自分はドラムをやるわけではないけれど、ジャズという音楽に夢中になったのはこのドラマーの存在が大きかったように思います。彼はピアニストのハンク・ジョーンズ、トランペッターのサド・ジョーンズとの3兄弟の末っ子でそもそも音楽一家の一員だったわけですが、1960年からはジョン・コルトレーンのグループで活躍した頃からが彼のキャリアの最大の舞台でありました。サックスのジョン・コルトレーン、ベーシストのジミー・ギャリソン、ピアニストのマッコイ・タイナーと共にカルテットを形成したわけですが、このカルテットこそがジャズの可能性を一気に天空にまで押し上げたと言っても過言ではないでしょう。そのくらい凄かったです。まあそのカルテットの話は別として、ドラムのElvin Jones、奥様が日本人でケイコさん。日本を本当に愛してくれて、辛島文雄さんとか向井滋春さんとか、多くの日本プレーヤーを自分のグループ「ジャズ・マシーン」に向かい入れてくれて、日本のジャズシーンを大いに盛り上げてくれたわけです。で、来日するとよく「新宿ピットイン」でライブをしてくれて、晩年にはここで年始の演奏をやるのが恒例みたいになっていました。ジャズファンからすると、よし今年もエルビンで年が明けた!みたいなところでした。
で、そのライブの時、一番前で彼のドラミングに酔いしれていた時があったわけですが、ライブが終わると握手したんです。ジャズのライブハウスってこのへんが1つの魅力で、ミュージシャンと実に距離が近いんですよ。山下洋輔さんとかが「新宿ピットイン」でやる時も、練習に入る際に待ってますと、ありがとう!なんて感じで握手して会場に入っていくわけです。それはさて置き、エルビンとライブ終了後に初めて握手できたのですが、この一瞬にとんでもなく驚いたのです。嬉しいとかそういうのではなく、物理的に驚いた。。それは2時間も汗だくでドラムを叩きまくったエルビンですから、さぞかし手は汗ばんで、そして摩擦で熱いだろうと思ったのです。勝手に。しかし実際に握手をすると、氷のように手が冷たく、汗なんて全然ないわけです!これには生理的にいささか驚いて、ガツーーーンって頭を叩かれました。プロってここまでクールに演奏しているんだ・・・という衝撃。今でも忘れません。汗だくで叩きまくってもドラムに接する手のひらはドラマーにとっては神聖な部位&場所。練習も極めるとそんな神聖さに届くんだ・・・って思ったのです。ジョン・コルトレーンの”至上の愛”で演じた神がかったドラミング、これは偶然に生まれたものではなくて、神聖なところまでに到達した彼の練習の結果なんだと実感しました。楽器やるならここまでやらないとね😄・・そう言われているような気がしました。
まあその出来事以来、私はジャズを信じることになったのです😄。まあ入信ですね😄!
アート・ブレイキー、トニー・ウィリアムス 、マックス・ローチ、フィリー・ジョー・ジョーンズ、ジャック・ディジョネット・・素晴らしいドラマーは沢山いるのですが、最も複雑なリズムを叩き且つ最も美しい音色を出していたのがエルビンだったように思います。ロックをやるドラマーの方にも是非聴いていただきたいです。
通勤・通学行ってらっしゃ〜い!