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人どれぞれ胸にグッとくる歌唱というか歌い方というか、そういったものってありますよね。
自分の場合、この1939年生まれのO.V.Wrightなんです。歌詞もよーわかってないけど、聴いていると胸がいっぱいになるんですね。なんでかよくわからないのですが、心からの「祈り」とか「叫び」とかそういうものを感じるのです。
彼は大きなカテゴリーでいえばソウルの歌手だと思いますし、サザンソウル界の雄とも言われていますね。でもマービンとか、JBとか、素晴らしいソウルの歌い手は沢山いて自分もそれぞれが大好きなんですけど、このO.V.Wrightだけは別格なんです。僕は彼の歌唱はゴスペルだと思っています。彼自身もソウルシンガーと呼ばれるのはあまり好きではないと語っていますし、ゴスペルを歌っているんだって言っています。で、”ソウルってものは教会なんだ。ジーザスをベイビーに言い換えただけなんだから・・”って語っているんですが、彼の歌唱を理解するにはぴったりの表現だと思います。
今日、たまたまこのブログを訪れO.V.Wrightの事を初めて知ったならば、それは最高にラッキーな出来事だと思うのです。O.V.Wrightはあなたが辛くてどうしようもない時や、悲しみに暮れている時に背中をしっかりと支えて、ゆっくりと前に向かうパワーを与えてくれるからです。私の部屋にはこのO.V.WrightのボックスCDがいつでも手の届くところにあります。生涯の友なのですね。
さてもう1つ彼のことでびっくりなことがあります。
1979年、ハイ・リズム・セクションというバンドを従えて訪日公演を行ったんですね。
で、当時彼はヘロイン中毒でありまして、窃盗事件まで起しているわけです。そういう時期によくアメリカ政府が出国許可を出し、日本もよく入国ビザを発給したものだと思うのです。ストーンズやあのポールでさえも入国できなかった時期です。。まー何がそうさせたのかはわからないのですが、奇跡とも言える来日だったわけです!来日時のCDも出ていますよ。
でその来日の翌年には亡くなっているのです。来日時はバンドメンバーから公演中は酒を飲まないよう注意されて、彼はそれ以降酒をやめ、帰国後も健康回復に努めたそうですが、時すでに遅し・・・。
まーなんだかんだ言っても仕方ありません。騙されたと思って聴いてみてください。そして私と同じように感じたなら、彼の音楽を人生の友としてあげてください。きっといつか救われる時があるはずです。
ゴスペルシンガーとして歌手をスタートし、ゴスペル・シンガーとして死んだO.V.Wright。
もうこうした魂のシンガーに出会うことはないでしょうね。
通勤・通学いってらっしゃーーーい!