ブレイクタイム

ブレイクタイム:Algeria / Cirque du Soleil

シルク・ドゥ・ソレイユ観ちゃいました!
友人の計らいで前から2番目の特等席。生涯感謝します!
あざーーーす!!

さて、このAlgeria、フランコ・ドラゴーヌ監督、ジル・サンクロワ芸術監督で1994年4月21日に初演して現在は日本で公演中、もう少しすると大阪行きますね。シルク・ドゥ・ソレイユはカナダのケベック州に拠点を置くエンターテイメント集団ですが、1984年に火喰い芸の大道芸人だったギー・ラリベルテが同国同州にて設立しました。名称を日本語直訳すると「太陽のサーカス」だそうです。
ショーのスタイルにはサーカスの伝統様式を取り入れていますけど、演者としての人間を強調する「ヌーヴォー・シルク(新サーカス)」と呼ばれるもので動物を使った曲芸は行わないません。

私は過去3回ほど日本公演を観てますけど、この芸術性の高さは集団とか企業とか開催国を超えた地球規模の財産なのではないかと毎回感じるのです。ロック・オペラ・エスニック・アフリカ音楽・・いろんな国の音楽を素晴らしいアレンジで聴かせ、人間の肉体の限界を超えた演技の数々、合間に見せる大道芸、団員のずば抜けた演技力、どれをとっても超一流の芸術だと思います。

今回の公演でいくつも驚きがありましたが、トランポリンを使ったパフォーマンスには驚きました。
舞台の1/5 ほどにトランポリンを配置するのですが、残りはそのまま。。
トランポリンの競技でわかるように、あの競技は着地する部分をしっかりと保護して初めて成り立つものですが、シルク・ドゥ・ソレイユは1つのジャンプ台として舞台に設置して使って、着地はノーマルな舞台なのです。
高く舞い上げりますので、着地の衝撃は相当なものだと思われます。一見オーーーって驚くだけですが、よく考えると大変危険なことをサラリとやっているわけで、どんだけ練習したのーー!って叫びたくなります。人間超えてます!

空中ブランコも、飛んでる間に体操演技みたいなパフォーマンスをやっちゃうわけです。やる方ももちろん凄いのですが、受ける方の衝撃やタイミング・・・・人間超えてます!
受ける方の体型がまるで超人ハルクみたいでして、適材適所っていう言葉はこのためにあると感じます。

で、シルク・ドゥ・ソレイユは2013年2月14日にシルク・ドゥ・モンド(意味=世界のサーカス)と呼ばれる無料のサーカス教室を、カナダ、アメリカ合衆国、ブラジル、チリ、オーストラリア、南アフリカ、モンゴルを含む世界15か国の貧困地域で、現地のNGO、自治体、企業の協力で運営していて、シルク・ドゥ・ソレイユのコーチから指導法を学んだ現地の人が、教育が行き届かず失業率も高い現実で将来を悲観したストリートチルドレンにサーカスを指導する事で、自分の無限の可能性を引き出して現実社会に役立てる人(サーカス団員ではなく現地で就職や家事が出来る人)を育てる福祉活動をしているだそうです(Wiki)。
荒んだ心に火を灯し、鍛錬を重ねて強い肉体を作り自立できる土台を一緒に作る・・・素晴らしいです!

で観るたびに感じるのは、日本の芸術への関心の低さと取り扱いの杜撰さ。
芸術は人がやっているのを、作ったのを楽しめばいいんだという他人事のような扱いがあまりに多いですね。
国を挙げてそういう集団を創ろうという心意気はありませんし、そういう心意気を持った集団を厚く熱く支援することもありません。
日本は芸術にはお金を使わないのです。
大道芸も路上ライブも厳格な届出ありきで、彼らの生活云々、観る人々の心の栄養なんて考えない国なのです。残念ですが・・

コロナで破産し、団員が大量に解雇され会社更生中のシルク・ドゥ・ソレイユ。
国は全面的に応援し、他国も支援しています。
公演が再開した今、素晴らしい芸術を届けてくれた彼らを支援しないといけないと思うのです。
何せ地球の財産ですから。。

日本人も多く活躍するシルク・ドゥ・ソレイユ。
機会があれば公演みたり音楽聞いたりしましょう!地球の芸術を守るために!

フィナーレだけに許されたスマホ撮影・・・・

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